今と昔で変わったパティシエの仕事。現代のパティシエに必要なスキルとは?

今と昔で変わったパティシエの仕事内容

一般の方はパティシエというと、「ケーキを作る人」というイメージが強いでしょう。間違いではありませんが、実際にパティシエを目指している方、あるいはパティシエとして働いている方は、ケーキを作るだけではなく、洋菓子店の経営や運営全体にも深く携わるのがパティシエであると考えている方が多いです。これは、パティシエの仕事内容が関係しています。

かつてパティシエは、ケーキを作るだけではなく洗い物や、材料を含めた在庫の管理、店内の片付けや掃除、朝の品出しなど、様々な仕事をこなしていました。このため、実際にパティシエを目指している方や、仕事としている方ほど、「ケーキを作る」という仕事はパティシエの仕事のほんの一部、と捉えています。

変わりつつある現代のパティシエの仕事内容

ところが現代の洋菓子店では、パティシエの仕事内容が変わりつつあります。具体的には、これまで行っていた洗い物や在庫管理、店内の片付け、掃除、品出しなど、ケーキの製造以外の仕事は、他の従業員が担当するようになっています。

仕事内容が変わった背景には、働き方改革や少子高齢化、人手不足など、様々な要因があります。ケーキ作りが好きな方には良い傾向かもしれません。しかし、同時に求められる能力が変わったことを意味しますので、これから就職をしようとしている方は、その点に注意しなければなりません。

現代のパティシエに求められるスキルとは?

現代のパティシエに求められるスキルとは?ケーキの製造に注力するようになった現代のパティシエには、今まで以上に製造に関する専門的なスキルが求められるようになりました。これは、決められたケーキを量産するだけのスキルではありません。お客様に愛されるような、新しいケーキを生み出すこともまた重視されます。いずれにしても、高い技術力と深い知識が必要です。

また、ケーキ作りは大変繊細です。材料の選び方はもちろん、分量や製造する環境によって、完成したケーキの見た目や味が大きく変わります。どの材料を選び、どのような分量で配合するか、時期も考慮して考えなければ、見た目と味に納得がいくようなケーキは完成しません。このことから、パティシエには論理的に物事を考える力も必要とされます。

さらには美的センスについても、磨いていかなければなりません。特に、新しいケーキを1から生み出すとなると、そのデザインはパティシエ自身が考えなければなりません。味が美味しいだけではなく、食べたいと思ってもらえるようなデザインを考え、それを実際に生み出すセンスが求められます。

昔と今とで変わったパティシエの仕事内容と、求められるスキル。これを正しく理解していなければ、パティシエとして働くことは難しいでしょう。しかし、逆に言えばこれまで以上に、パティシエ本来の仕事に打ち込めるということです。製菓学校で学んだスキルや知識を最大限に活かし、伸ばしていけば、有名パティシエとして活躍することも夢ではありません。まずは、今の自分に合った洋菓子店で働きながら、スキルと知識を伸ばしていきましょう。

パティシエントには、パティシエの求人が多数掲載されているので、就職先を探している場合はチェックしてみてはいかがでしょうか。